王子様なんて (ページ22)

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そんな様子をみたナムオッパが、

〈え、何々？お前ら知り合いなの？〉

と聞いてくる。
その言葉にジミンさんが、

〈俺らのカフェに何回か来てくれてるんですよ〜！！
ヒョン達こそ、ミンジちゃん達と知り合いですか？〉

〈知り合いもなにも、ミンジは俺の妹。〉

その瞬間、ジミンさんの横のジョングクさんが小声で

『えっっっ、ナムヒョンと全然似てない。』

なんて目を大きくして言うもんだから、
思わずミンジと顔を見合わせて笑った。

その言葉にナムオッパは、
こことか、こことか、ここだって似てる！
と弁明してたが、そんなのは、ホソクオッパの

〈知り合い同士ならさ、丁度良かった。1人のお客さんをカウンターに案内したいからさ〜4人はテーブル席に移動してくれない？〉

という一言で全然頭に入ってこなかった。

ここの居酒屋のテーブル席は半個室の様な形で、
全てが、壁で区切られている。
通路側にはカーテンがかけられていて、店員の顔は料理や飲み物を持ってきた時だけ露わになるようなつくりだ。

ナムオッパとホソクオッパとは喋れなくなるが、
今まで特に気にもしていなかった店内を見渡すと、
来た時とは打って変わって、お客さんで賑わっていた。

入り口の方を見ると、仕事終わりであろうサラリーマンが1人。

なるほど、確かに移動した方が良さそう。