王子様なんて (ページ48)

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〈You side〉

あの日から、グクとは会えていない。
メッセージのやり取りはちょこちょこしているが、いつもと何ら変わりないグクからのメッセージを見ては、
どういうつもりでキスしたんだろう…？？なんて考え始めている。

ミンジは、私達が映画を観に行った日に、
晴れてジミンさんと恋人同士になれたようだ。

いつものように報告のために、デート終わりに私の家に上がり込んで来たミンジ。
その日は一晩中、ジミンさんからの告白の話とグクからのキスの話で盛り上がったのは言うまでもない。

最近仕事がまた忙しく、残業する日々が続いていた。

今日も残業かな〜なんて伸びながら隣を見ると、
帰る準備をしているミンジ。
今日は、地方から両親が遊びに来るって言ってたっけ。

〈ごめん、A！先帰るね！〉

「お疲れ〜叔母さん達によろしく言ってて〜」

ミンジを席で見送り、仕事に取り掛かる。
終わったのは、定時を2時間過ぎた午後8時。

思ってたよりも早く終わったな、
お腹すいたし、屋台でも寄ってお持ち帰りしようかな
なんて考えたら、余計にお腹が空いてきて、片付けもほどほどに会社を出た。