EP33:心のどこかで求めてた ページ33
*
『………テテちゃん………あのね……』
「俺、頑固なのAがよく知ってるでしょ？」
なんてわざと耳元で言ってくるから心臓に悪い。
「………あ、もしかして俺のこと生理的に無理？
付き合うなんて考えれない？そういうこと？
要するに、キモいってこと？」
『…………いや、そういうわけじゃ………』
「あーー！そうなんでしょ！？
俺のこと……本当はキモいんでしょ！？」
さっきまでの大人な雰囲気のテテちゃんはどこに行ったのか、突然いつものテテちゃんになった。
まるで、子どもみたいだ。
「そうなんだ……キモいんだ、俺………」
分かりやすく、しゅんっとするテテちゃん。
なんだか可哀想になってきて
『いやいや、そんな訳ないよ！
テテちゃんが恋人になったらきっと楽しそうだし、幸せになりそうだもん！！
キモいわけないじゃん！テテちゃん！』
そう励ますと、
テテちゃんは急に顔色を変えて、ニヤッと笑った。
またさっきと、"同じ顔"
あ、しまった…………！！
「なんだ、じゃ全然問題ないじゃん♪
…………今の聞いたら尚更引けないなぁ。」
そう言って、
楽しそうに私を抱き寄せる。
「俺と恋人になったら、
楽しそうだし、幸せになりそうなんでしょ？」
『…………う、うん。』
まんまと私は
テテちゃんの作戦に引っかかってしまった。
「じゃ、俺にその役目させてよ、
Aを幸せにさせる権利……ちょうだい。」
あんまりにも綺麗な目で、素直な言葉で、そう言われるから言葉が詰まってしまう。
『…………………でも……………』
「でも、は禁止！！！！
と言うかもう俺、Aが何言っても
………………引く気なんて、全くないよ？」
あぁ、なんて強引なんだ。
「じゃ、わかった。3ヵ月俺と付き合ってよ。
3カ月後にまた告白するから、
その時、俺と付き合い続けるか、別れるか決めて？」
『……………………』
「A、俺もチャンスが欲しい。」
『………………………』
「ハイ！じゃ俺、5秒後にキスしまーす！
俺にチャンスをくれるなら、そのままキスされて。
嫌なら……避けてね。
行くよ？……………5、4、3、2、」
1の瞬間、私は静かに目を瞑った。
___________本当は限界だった、心が愛を求めてた。
EP34:あの日�� JK side→←EP32:利用してよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビョル(プロフ) - うにさん» うにさんっ！ありがとうございます！season2も楽しんでいただけるように頑張ります♡ (5月11日 12時) (
レス) id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - 以前何度か読ませていただいたのですが、また更新されたとのことで読み直していました。再会本当に嬉しいです！お話整理中とのことでseason2も楽しみにしています♡ (5月3日 14時) (レス) @page47 id: fc966db95f (このIDを非表示/違反報告)
ビョル(プロフ) - yucamomoさん» yucamomoさん、初めまして^ ^素敵なコメントをありがとうございますっ！4年前から知ってくださってたんですね！！ありがとうございますm(__)m完結に向けて頑張りますので、これからもよろしくお願いします(^^)♡ (5月1日 23時) (レス) id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
yucamomo(プロフ) - ビョルさん 初めまして お話連載開始頃から拝見していて 更新が再開の通知に､GW初日から､切なさとキュンでテンションが上がりました｡再開､ありがとうございます｡今から､夢主ちゃん達の紆余曲折を楽しみにしています*ˊᵕˋ* (4月29日 7時) (レス) @page44 id: c0f830f0ce (このIDを非表示/違反報告)
ビョル(プロフ) - おにぎりさん» おにぎりさん、コメントありがとうございます（ ; ; ）そう言っていただけて、物凄く嬉しいですっ！今回は完結までは書くつもりですので、よろしくお願いしますm(__)m (4月22日 17時) (レス) @page38 id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ビョル | 作成日時：2020年4月25日 22時
