EP38:天秤にかける想い ページ38
*
テテちゃんを受け入れた、ずるい私
分かってるよ、分かってるけど…………もうこの痛みに1人では耐えられそうになかった。
ただの1回だけでも私の手を引いてくれる人の
手を握りたかった。
じゃないともう壊れそうだった。
あの2人は絆されてる、きっと運命なんだ。
どんなに頑張っても、
先輩の赤い糸が私には繋がらない。
『…………………私には届かない。』
*
「………A？これ…………ラッピングされたままゴミ箱に入ってたけど、間違って捨てた？」
キッチンからリビングへ来たテテちゃんが手に持っているのは先輩のために買ったお揃いのネックレス。
違う、間違ったわけじゃないよ。
それは私が捨てたんだよ。
私はテテちゃんを選ぶ選択をしたから、
ネックレスを捨てた。
こんなの持っていても未練がましいし
テテちゃんにも失礼だ。
『…………違うよ、捨てたんだよ。
もうそれは、"使われることのない"ものだから。』
するとテテちゃんは興味のなさそうな相槌をした後
「ふーん、……………じゃ貰ってもいい？」
予想外の事を言ってきた。
『…………………え？』
「もういらないって思って、捨てたんでしょ？
だったら、それ俺が拾うね。」
『え！？何言ってんの、テテちゃん……！？』
テテちゃんは時々、
私の予想を遥かに超えた発言をする。
4次元という言葉は本当に彼にピッタリの言葉だ。
「これ、先輩の為に買ったものでしょ？
しかも、多分おそろいだよね？今、Aが付けているネックレスと。まぁ、予想だけど。」
『…………………っ…！』
「好きな人の事ってさ、案外よく見てるし、覚えてるもんじゃん？
その人が考える事とかも分かってきちゃったりさ、」
「どうせ、俺に失礼だから、とかで無理に………捨てたんでしょ？言っとくけど、俺は無理して欲しくないからね。」
*
「別に先輩を好きなままでもいい、、想いは簡単には消えてくれない事は俺だって知ってるよ。」
"好きな人と幸せになること"
"好きな人が幸せになること"
どうして両方は手に入れられないのだろう。
でも私は、2つを天秤にかけるなら
迷わずに………………………後者を選ぶ。
『…………先輩、私とデートしてくれませんか？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビョル(プロフ) - うにさん» うにさんっ！ありがとうございます！season2も楽しんでいただけるように頑張ります♡ (5月11日 12時) (
レス) id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - 以前何度か読ませていただいたのですが、また更新されたとのことで読み直していました。再会本当に嬉しいです！お話整理中とのことでseason2も楽しみにしています♡ (5月3日 14時) (レス) @page47 id: fc966db95f (このIDを非表示/違反報告)
ビョル(プロフ) - yucamomoさん» yucamomoさん、初めまして^ ^素敵なコメントをありがとうございますっ！4年前から知ってくださってたんですね！！ありがとうございますm(__)m完結に向けて頑張りますので、これからもよろしくお願いします(^^)♡ (5月1日 23時) (レス) id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
yucamomo(プロフ) - ビョルさん 初めまして お話連載開始頃から拝見していて 更新が再開の通知に､GW初日から､切なさとキュンでテンションが上がりました｡再開､ありがとうございます｡今から､夢主ちゃん達の紆余曲折を楽しみにしています*ˊᵕˋ* (4月29日 7時) (レス) @page44 id: c0f830f0ce (このIDを非表示/違反報告)
ビョル(プロフ) - おにぎりさん» おにぎりさん、コメントありがとうございます（ ; ; ）そう言っていただけて、物凄く嬉しいですっ！今回は完結までは書くつもりですので、よろしくお願いしますm(__)m (4月22日 17時) (レス) @page38 id: 2ba08eff84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ビョル | 作成日時：2020年4月25日 22時
