26 ページ26
『あ、ユンギさん。開けていいですか？』
「うん、どうぞ。」
私はりんごの箱を開けた
出てきたのは白色のスマホ
『フフ』
予想通りすぎて
思わず笑った
「なんだよ」
『いえ、なにもw』
「なんだよw 絶対なんかあるだろw 」
ジト目で私を見てる
口が裂けても言えないけど、
ユンギさんやっぱり単純ですよねw
あ、純粋かな？w
そう思った
シロだから、スマホが白色なんですよね？
ユンギさんってなんか
『可愛いですね』
『ユンギさん、これ』
「ん？」
ソファで食後のコーヒーを飲むユンギさんへ
お返しなんて呼べるほど大したモノではないが
私からもひとつ贈り物
「か、可愛い・・」
ユンギさんの指先で揺れるのは
小さな黒猫と白猫がついたストラップ
『今日、最後の給料日だったんです。銀行に行った帰り、近くの雑貨店で見つけて。つい買ってしまいましたw』
「最後・・って？」
『退職したんです。あの日、ユンギさんに拾ってもらった日が最後の出勤日で・・』
「そうだったのか。だからスーツでジャングルジム・・」
『はい。仕事は早期退職っていう名の実質クビでした。まぁ、好きな仕事だったし、そこそこ頑張って入った会社だったので複雑な気持ちでしたけど、あんな会社やめてよかったって今は思ってます。』
「そっか・・シロがそう思えるなら、結果オーライだったんじゃないかな。」
決して軽く言った言葉じゃなくて
ちゃんと私の目を見て話してくれた
ユンギさんはあまり多く話す人じゃない
根掘り葉掘り聞くわけでもない
でも、
"お疲れ様でした。よく頑張りました。"
そう言って
頭を撫でてくれる人
『ユンギさん・・』
じわじわとユンギさんが滲み出す
この手は涙を誘う魔法でもかかっているのか
「おおお、どうした。」
ポロっと溢れた涙
クリアになった視界の向こうに
心配そうなユンギさんが見えて
グスッ
『これは、嬉し涙です。』
ユンギさんがそばに居てくれることが
ただ嬉しかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1039人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミンの甘露煮(プロフ) - 苺あめさん» ユンギさんの心配がつもりに積もって・・ねぇ？w シロちゃんはシロちゃんで・・ねぇ？w あの人とか、この人とかが登場しちゃったり、、うふふ(￣∀￣) 更新お待たせしてすみません。少しずつやっていきますので引き続きよろしくです❤︎ (5月9日 23時) (
レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
苺あめ(プロフ) - ミンさん、いつも楽しく拝見させ貰っています。徐々にバンタンメンバーが揃って来ましたね…。シロの魅力をグクもホソクも知ってしまいユンギの心配が絶えませんね。早く続きが読みたくて…。更新が待ち遠しいです。 (5月9日 21時) (レス) id: 3780d68ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミンの甘露煮(プロフ) - 苺あめさん» コメありがとうございます〜♪一体この二人どうなっていくんでしょうか・・ｗあれも書きたい、これも書きたいと考えると続編になってしまいそうっっ！(´・ω・｀)これからも応援よろしくお願いします★ (5月3日 16時) (レス) id: e5fb4c8458 (このIDを非表示/違反報告)
苺あめ(プロフ) - ユンギとシロの関係がどの様に変化していくのか気になるし楽しみです。このユンギ可愛いですね。お話が更新されるのが待ち遠しいです。 (5月3日 2時) (レス) @page35 id: 3780d68ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミンの甘露煮(プロフ) - miitaeさん» うわー！楽しんで頂けて嬉しいです❤︎我らはいつでもサムされる準備はできてるんですけどね？！w いつになったらユンギさんのサムが来るのでしょうか！(来ないw)これからも甘々していきますので引き続きよろしくです⭐︎ (4月28日 11時) (レス) @page29 id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミンの甘露煮
| 作成日時：2024年3月31日 16時
