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「A」
鳥の囀りが聞こえる時間だ。
窓を開けるだけでいいのに、ジョングクはわざわざ車から降りて私を呼び止めた。
部屋への階段を数段上がった所で私の足が止まる。
「いつなら絵描いてくれる？」
私を見上げるジョングクの質問に本気だったんだ、と。
思うだけで口にはしなかったけど。
「私はいつでも」
「じゃあ金曜は？」
「いいよ、どうせ家にいるし」
カササギが丁度私の家の屋上に留まった。
「金曜まであと3日あるけどさ」
カシャカシャという鳴き声の後にジョングクが話し続ける。
「明日も明後日も連絡していい？」
予想してない言葉だった。
そんなの、ジョングクが私に言った事なのに。
「そんなの、聞かなくていいよってジョングギが言ったんじゃん」
ジョングクは私の気を緩ませるのが上手いだけじゃない、私の頬を緩ませるのも上手いんだ。
思わず小さくふふっと笑ってしまうと、ジョングクが'そうだった'と合わせて笑った。
私が家に入るまでジョングクの目はずっと私を付いて来ていた。
左手だけパンツのポケットに入れたままで、時々私と目が合うとその度に右手を振って微笑んでいて、部屋に入って最後に振り向いた時には"
帰ったら寝るんだ、と思ったら閉じたドアの内側で少しまた笑えた。
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ジョングクに"また寝るんだ"なんて思ったのに、私もソファでうたた寝してしまって
「起こしに来ないから何かと思ったら」
9時半過ぎに部屋に来た兄に驚かれた。
ジョングクと出かけていた事ではなく、そんなに時間関係なく眠りこけた私に、だ。
食べかけのグラノーラがあって、それを2人で分けて簡単で少し遅めの朝食になった。
「ジョングギ
敢えて私を見ないままスプーンを口に運ぶ兄が言った。
「…うん、多分そうなんだと思う」
兄は'そっか'とだけ言ってスプーンを持つ左手とは逆の右手で携帯をいじり始めた。
今日は特別暖かくて短めのパイル地のショートパンツを履いた。
そこから少しだけ見える醜い傷跡の上には兄が彫った大きな虹がある。
七色の虹を見てまた笑える日が来るように、と。
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かむ(プロフ) - 305さん» ありがとうございます！メッセージさせて頂きますので生まれ年を明記の上返信して頂ければパスワードお送りしますね😌 (5月5日 7時) (
レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
305(プロフ) - 初めまして😌小説を読ませて頂き、いろいろな作品をもっと読みたいと思い、メッセージをお願いしたいと思いますが大丈夫でしょうか💦よろしくお願いします🙇♀️ (5月5日 2時) (レス) id: f97ee42b4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - s7vfntpbswさん» ありがとうございます😌先にメッセージお送りしますね！ (4月24日 21時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
s7vfntpbsw(プロフ) - パスワード知りたいのでメッセージお願いしたいです！ (4月24日 21時) (レス) id: 23dc74d0b2 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - hima1010さん» ありがとうございます！こちらからメッセージ送りますね！ (4月23日 12時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年4月15日 20時
