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ジョングクがいるからといって飾り気のある豪華な食卓を準備出来ないのが心苦しい。
が、初見で訳の分からないランチを食べさせた少し前のそれを思い返せばだいぶマシ。
パン好きの兄がちょっと前に高級トースターを買ったのが今更だいぶ功を奏した。
厚めに切ったトーストは何処から見ても美味しそうに焼けた。
それから、とてつもなく良い匂い。
予め等分されているバターを乗せるとじわぁとその匂いまでプラスされてーーー
「あ」
キッチンに立ったまま、堪らずトーストをつまみ食いするのに齧り付いた瞬間のこと。
その一文字は私のものじゃなくて、すぐ左後ろにいたジョングクのものだ。
いつの間に。
ソファで眠そうにしてたのに。
「つまみ食いしてる」
正確には今しようとしてたところだけども。
だからトーストにめり込ませたままの歯を閉じて噛みちぎって、そこでやっと"つまみ食い"実行となった。
「いいな」
ジョングクが隣に立ってトーストを見つめる。
いや、隣に立つ前から見ていた。
「食べる？食べかけだけど」
「食べる、そんなの気にしないし」
角が1ヶ所欠けたトーストをジョングクの口元まで上げた。
「、え？」
直ぐに食べると思ったのに、口を大きく開けるんじゃなくて目を少し大きく開けてそう言って
「、俺が持って食べようと思ったから…」
直ぐにその目を右往左往させながら、そう。
そこで自分のミスにやっと気付いた。
兄に味見させるのと同じ感覚で、何の考えも無しにジョングクに齧って貰おうとしてしまって。
「ごめん、いつもの癖で」
「いいよ」
トーストを一度置こうと下げようとした手首に、心地良い強さの圧迫感。
ジョングクの右手がその正体。
「このまま貰う」
少し屈んだジョングクが私の手のトーストを、気持ち良い音を立てて齧った。
近い距離で見るジョングクの顔はトーストを齧っていても彫刻のようで。
人形が動いてるみたい、なんて思ったら目が逸らせなかった。
口の中のパンを飲み込んだジョングクと目が合う。
羨ましい程澄んだ目ーーー
「A、あのさ」
手首は掴まれたまま。
だからもう一回食べるのかなって。
「
(俺…その…なんて言おうか…)
でもそうじゃなさそうだ。
いつも軽快に堂々と話すジョングクがこんなに言葉に詰まっている。
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かむ(プロフ) - 305さん» ありがとうございます！メッセージさせて頂きますので生まれ年を明記の上返信して頂ければパスワードお送りしますね😌 (5月5日 7時) (
レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
305(プロフ) - 初めまして😌小説を読ませて頂き、いろいろな作品をもっと読みたいと思い、メッセージをお願いしたいと思いますが大丈夫でしょうか💦よろしくお願いします🙇♀️ (5月5日 2時) (レス) id: f97ee42b4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - s7vfntpbswさん» ありがとうございます😌先にメッセージお送りしますね！ (4月24日 21時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
s7vfntpbsw(プロフ) - パスワード知りたいのでメッセージお願いしたいです！ (4月24日 21時) (レス) id: 23dc74d0b2 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - hima1010さん» ありがとうございます！こちらからメッセージ送りますね！ (4月23日 12時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年4月15日 20時
