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寸分の狂いなくドアのナンバーキーが押される音が聞こえた後で、兄が玄関のドアを開けて入って来た。
「なんでジョングギがいんの？」
その開口一番は間違いではない。
兄のそれは別に責めるつもりはなくて、ただ単にここに居る事が不思議で言っただけだ。
食パンを左手に持ったままの私と、その隣で首の後ろを撫でて咳払いをしたジョングク。
決して広くはないキッチンに2人並んで。
言い訳を考えていた訳じゃない。
ただ、どう言ったら一番簡潔に済むかなって言葉を選んでいただけだったのだが。
「はー、なるほど」
だいぶ履き潰したサンダルを脱がないまま、兄が頷きながら、何が"なるほと"なのか。
「いや、今日はすぐ出かけるから朝食べないで行くわーって言いに来ただけなんだけどさ」
何故かずっと首を縦に振り続けて、言葉も続けて
「ちょうど良かったみたいだなーって、俺がいなくて」
"充分納得した"みたいに最後の頷きはやたらゆっくりだった。
「お兄ちゃん！そういう事言」
「いやいや、どのみち俺が今言いに来ただけなのは普通に本当だから」
それとこれとは話が別だ。
「そういう事じゃなくて」
「どういう事でもいいから、今日の朝飯はゆっくり2人で食べな」
派手な両腕を伸ばして'どうぞ'なんてやった兄は、わざとらしく何回もお辞儀をして出て行った。
そういうんじゃないのに。
私がどうこうじゃなくて、そういう事を言ってジョングクが嫌な思いするのが嫌だと思った。
例えば、兄は冗談のつもりでも、ジョングクからしたら冗談にはならないかもしれない訳で。
すっかり冷めたトーストをお皿に置いて小さく息を吐いた。
「、ごめんね、お兄ちゃんが余計な事言っ…て…」
それからジョングクを見上げて、兄の冷かしを詫びようとしたけれど。
続けるつもりだった言葉は、蛇口を締めた時みたいに何滴か水滴を落とした後で完全に止まった。
「2人で、だってさ」
そんなの、今までもそうだった。
なのに改めてそう呟いたジョングクの耳がいつかの朝焼けより赤くて、今度は私が咳払いをする事になった。
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かむ(プロフ) - 305さん» ありがとうございます！メッセージさせて頂きますので生まれ年を明記の上返信して頂ければパスワードお送りしますね😌 (5月5日 7時) (
レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
305(プロフ) - 初めまして😌小説を読ませて頂き、いろいろな作品をもっと読みたいと思い、メッセージをお願いしたいと思いますが大丈夫でしょうか💦よろしくお願いします🙇♀️ (5月5日 2時) (レス) id: f97ee42b4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - s7vfntpbswさん» ありがとうございます😌先にメッセージお送りしますね！ (4月24日 21時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
s7vfntpbsw(プロフ) - パスワード知りたいのでメッセージお願いしたいです！ (4月24日 21時) (レス) id: 23dc74d0b2 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - hima1010さん» ありがとうございます！こちらからメッセージ送りますね！ (4月23日 12時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年4月15日 20時
