40 ページ40
こんな事を言うのはおかしいだろうか。
おかしい。
でもーーー
「ジョングガ」
ソファでうつらうつらするジョングクを見て、揺らいでいた決意を固めざるを得なかった。
いつも柔らかい声色だが、眠いせいで更に丸みを浴びたジョングクの声が'ん？'とだけ返ってきた。
「…眠いなら、寝ていいよ」
「うん、大丈夫、少し寝るから」
「だめ、ここで寝ると身体痛めるから…」
思わずジョングクの右手首を引っ張った。
だって本当にもうこのままソファで寝そうで。
私が立ち上がるとジョングクが'なんで'と言いながらも、閉じかけてる瞼を開けて立ち上がってくれた。
良かった。
「私のベッド使っていいから」
もう"おかしい"とか躊躇とかはなかった。
ただ、眠そうなジョングクをさっさと布団の上に移動させないと、という気持ちだった。
なのに、瞼を重そうにしてたジョングクの目が急に生気を取り戻した様に復活して
「A、それは…」
なんて耳を赤らめるから、こっちに伝染しない訳がない。
「、変な風に受け取らないで」
「いや、そういうつもりじゃないけどさ…」
「さっき私がソファで寝ちゃって身体痛めたから、ジョングクが同じことにならない様にって、思って…」
特に可愛げもないセミダブルのベッドは直ぐそこに見えている。
そんな場所でジョングクとこんな会話をするとは。
私は痒くもないこめかみの辺りを掻いていて、ジョングクは前髪の生え際辺りを掻いている。
「、じゃあ…少し仮眠だけ」
妙な空気の中、先に口を開けたのはジョングクだった。
その返事を聞いた瞬間、気まずさより安堵が勝った。
だから'うん'と小さく頷いて
「ジョングギには狭いかもしれないけど、ソファよりは絶対いいはず」
そう返すとジョングクも小さく微笑んで頷いてくれた。
私のベッドに寝そべった後で、わざわざ'ヒョンに許可とらないと'なんてふにゃりと笑って冗談言うから案外眠くない？と思ったのも束の間、あっという間にジョングクは事切れた。
家族以外の誰か、ましてや男が自分のベッドに寝てるなんて。
ジョングクといると不思議な事ばかり。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 558人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かむ(プロフ) - 305さん» ありがとうございます！メッセージさせて頂きますので生まれ年を明記の上返信して頂ければパスワードお送りしますね😌 (5月5日 7時) (
レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
305(プロフ) - 初めまして😌小説を読ませて頂き、いろいろな作品をもっと読みたいと思い、メッセージをお願いしたいと思いますが大丈夫でしょうか💦よろしくお願いします🙇♀️ (5月5日 2時) (レス) id: f97ee42b4a (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - s7vfntpbswさん» ありがとうございます😌先にメッセージお送りしますね！ (4月24日 21時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
s7vfntpbsw(プロフ) - パスワード知りたいのでメッセージお願いしたいです！ (4月24日 21時) (レス) id: 23dc74d0b2 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - hima1010さん» ありがとうございます！こちらからメッセージ送りますね！ (4月23日 12時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かむ
| 作成日時：2024年4月15日 20時
