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NJ「今日はありがとう、また事務所で」
HS「いつでも会いに来てよね！」
TH「絶対打ち上げ！！約束だかんね」
JK「あっ、俺らだけでもいいんですよ？」
JM「誘い方がグイグイすぎて草」
YG「ったく、お前ら……」
『先輩たちと、お仕事ご一緒できて良かったです！またよろしくお願いします！
あっ、テヒョンさん。打ち上げの予定はまた今度』
TH「えっ！行ってくれるの？嬉しすぎるんだけど！」
その中にジン先輩の姿はなくて、先ほどの「ごめん」の意味を凄く知りたかったんだけど、当人がいないもんだから聞き出せない。
乙女モードになってたテヒョンさんと、皆さんにぺこりと頭を下げてスタジオを後にした。
撮影とインタビューがあるからと、凄く気を張っていたのもあるのか、楽屋へ戻る廊下を歩いていると、また頭痛が襲ってくる。
『っ……いたっ』
ああ、最近忙しかったからなあ。疲れが出てきてるのか。
ダメだな、こんなんじゃ。
もっと体力付けないと。これからどんどん忙しくなるんだから。
オンニに、また薬もらおう。
「A」
後ろから、急に呼び止められて、足が止まった。
私が知っている、大好きな声に。
振り向くと、そこに立っていたのは、
『ジン…先輩』
JN「A……えっと、その、っ…この前の事なんだけど」
ジン先輩が、私の顔を見て話してくれている。
その瞳は、いつものアンドロイドみたいな目じゃなくて、ちゃんと、私のことを映してくれていて。
その目を、もっと見ていたいのに、私の視界が段々と歪んでいくのが自分でもわかった。
JN「俺、Aの事が嫌いなんて、思ってないから」
『えっ？』
JN「ずっと、Aのこと――――………」
頭の遠くの方で、ジン先輩が私に何か言っているのが聞こえたんだけど、それは聞こえないまま、私の視界はテレビの映らなくなった画面のように暗くなった。
もっと、あなたの声を聴いていたいのに。
ジン先輩は、私に何を言いたかったのかな。
そうだ、私も聞きたいことがあったんだった。
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作者名：uri
| 作成日時：2024年4月8日 20時
