アンドロイドな君と【JN】 (ページ21)

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病院に運ばれて、点滴を受けて、すうすうと眠っているA。

医師の話によると、過労だとのこと。

あの年末の音楽番組から、Aの人気は、本人も想像を絶するもので、いろんな雑誌や番組に引っ張りだこだった。

俺たちとのコラボ撮影が決まったのも、その人気が原因。

毎日のレコーディング、ボイスレッスン、撮影、インタビュー…

マネヌナも、休むように声をかけていたが、Aは

『こんなんでへこたれてたらダメだよ。もっと頑張らなくちゃ』って、睡眠削ってまで仕事してたみたいだ。

JN「……もっと自分大事にしろよ」

ベッドサイドに座って、Aの手を握る。

こんなことをできるのだって、今はAが眠っているから。

JN「ダサいよな、俺。Aの顔見るたびに緊張して、何も話せなくて…嫌なことばっか言って

悪態つきたい訳じゃないのに.........

頑張れって、言いたいだけなのに

俺以外の男と、話してほしくないって……高校生みたいな嫉妬して」

こんな状況で、俺はずるい。

彼女が目を覚ましてから、言うべきなのに。

JN「嫌いなんて、ありえないから。

好きだよ、A」

少しピンクに染まった頬に、そっと手を添えて

引き寄せられるように

ぷっくりした唇に、自分の唇を重ねた。

ジョングク、ヒョンは悔しい。

お前の言ったことを、本当にしてしまうなんて、思ってもいなかったよ。