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『すいません！！私！倒れてご迷惑をっ！！』
思わずベッドの上で正座になって謝罪すると、ジン先輩が、頭を下げる私の頭上でふふって笑って。
ふわっと、私の頭に手のひら乗せた。
JN「ほんと、びっくりしたよ。もう無理はしないで」
て、私の手をもう一度握り直したと思うと、ナチュラル〜に指絡めてきたんだけど。
えっ、えっ、えっ？
これは誰？ジン先輩？
誰か教えて？
『あ、っあっ、あのっ……これは、ええっと？どゆこ、と』
JN「俺、めちゃくちゃずるいんだけどさ、なんか自分の思いを口にしたらスッキリして？」
いつ？どこで？誰が？どうして！？
目の前のジン先輩は、確かになんかスッキリした顔してるというか…少し眠ったのもあるのかなと思ってたんだけど、全然違う理由で。
JN「今まで、ごめん
Aのこと知らないフリしたり、冷たい態度取っちゃったり。全部、自分のためだった」
その謝罪の言葉を聞いて、
あっ、こっちが本当のジン先輩なんだってスッキリした。
そしたら、ぽろぽろと自然に涙が流れてきちゃって。
『わ、だしっ.........ずっと、嫌われてるって、っぐずっ』
まあまあちゃんと泣いたと思う。
それをジン先輩はぎゅって抱きしめてくれて。
JN「もう、あんな態度取ったりしないから」
『じゃ、あ、ひっぐっ、仲良く、してくれますかっ』
JN「えっ？あっ？あ、うん？」
ちょっと驚いた感じのジン先輩だったけど、わかったって言ってくれて、凄く嬉しくて。
『ふふ、嬉しいです！憧れのジン先輩と友達になれるなんて』
彼女になりたいなんて、おこがましいから。
いまは、欲張りな自分は、封印しておきたい。
こんな、いち後輩のために病院まで着いてきてくれるなんて、ジン先輩はやっぱり私の憧れの素敵な先輩だ。
でも、さっきからジン先輩の顔が、なんだか気が抜けたみたいになってんのは、何でだろう？
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作者名：uri
| 作成日時：2024年4月8日 20時
