アンドロイドな君と【JN】 (ページ5)

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テヒョンはわかる、楽器が好きだから！

グガか行く意味がわかんない！
俺の推しに、盛りばんばんの男を、はいどうぞよろしくなんて、食べてくださいって言ってるようなもんじゃん！

知ってんだからな、女の子取っかえ引っ変えしてんの。

JK「ヒョン、今俺をはしたない目で見てましたよね？」

JN「いいえ、1ミリたりともそんな思いはありませんでしたよ」

目を据わらせて、じとっとこっちを見てくるジョングクの目を見ないように、そっと目を逸らした。

それから、番組がはじまって、席に座ると斜め前に彼女が見えた。

表情が少し強張っていて、緊張しているのが伝わってくるから、こっちも無駄にドキドキしてしまう。

今日がデビューしてはじめての音楽番組への出演だってことは把握済みだし、なんなら俺は観客として参戦したいくらいだ。

番組も中盤になり、やっと彼女の番が回ってきた。

司会にインタビューされているAは、マイク握りしめて
『はっ、はいっ！とても緊張しますが、ファンの皆さんのために頑張ろうと思っています。よろしくお願いします』

となんともハキハキとした声であいさつを終えていた。

舞台裏に向かう時も、嫌でも目で追ってしまう。

そしたら隣に座っていたジミンに、肘でこつんと脇腹小突かれて

JM「ジニヒョン、見すぎ」

ってちょっと怒られた。

いや、誰だって見ちゃうでしょ、あんなにかわいい子。