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えっ、
それって、
もしかして、嫉…………――――――
JN「スタッフや、他のグループが見てたらどうすんの、軽いと思われちゃうよ」
んなわけないよねえ。
そんなに話したこともない、私が憧れだけを抱いてる先輩が、こんなポッと出の新人にそんな感情を抱くことすらもおかしい話だ。
少しでも、恋だなんて思おうなんて、おこがましい。
『……ジン先輩だって、男の人です』
JN「や、そうじゃなくて……、そうなんだけど、」
わかってる、私は才能なんてない歌手だから。
でもここまで努力して、沢山練習して、やっとの思いでデビューして、ずっと、私が事務所に入る前から憧れていたジン先輩に、凄いねって言って欲しくて。
先輩とも仲良くしたくて、いい関係性を保っていきたいのに。
『ジン先輩は、私の事、嫌い……なんですよね』
JN「……は？」
『や、なんとなく分かってました……私と話す時いつもどこか違う所見てるし、目を合わせてくれないし……
すいません、嫌われてて何なんですけど、次のお仕事ご一緒できるの楽しみにしてます』
JN「や、あの……ちがっ、」
私はまだ、ジン先輩と肩を並べるだけの実力なんて無いから。
少しでも同じ場所に立てる資格ができたら、その時はジン先輩に認めてもらえるかな。
『では、失礼します。またインタビューで』
握っていた手が、簡単に、はらりと離れた。
あれだけ、握られていた手が熱を帯びて
指先全体が、ジン先輩の温度を感じていたのに
そっと離れた後は、ただ冷たい空気だけが、私の指先を冷やしていく。
私がみたいジン先輩の笑顔は、いつか見れる日が来るのかな。
『そういやなんで、私嫌われてんだろ』
その理由も聞けばよかった。
ジン先輩と話せた内容が、こんな皮肉たっぷりの会話だなんて、お先真っ暗だなあ。
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作者名：uri
| 作成日時：2024年4月8日 20時
